COLOMBIA/Mauricio Bolaños

※粉の状態をご希望の際は、カート内一覧のページ「備考欄」にてご記入いただけると、コーヒー豆をご要望に合わせた挽き目で発送いたします。（コーヒーメーカー、ハンドドリップ、エアロプレス、モカポッド・エスプレッソなど）

[生産国]COLOMBIA

[地域]Nariño, Colón Génova

[農園/生産者]Argote family/Mauricio Bolaños

[品種]Castillo, Caturra, some Catuaíin nursery: SL28

[標高]1950-2000m

[精製]Washed

[焙煎度] Roast/

[背景]

ナリーニョのコロンジェノバ村から生まれた最初のスペシャルティコーヒー。生産、収穫、精製はすべてArgote Familyによって行われます。

農薬を使用せずに生産されたArgote Familyは、葉さび病の兆候がないか、すべてのコーヒーの木を視覚的に検査します。

再生アグロフォレストリーへの移行途中でスペシャルティコーヒーの産地づくりに積極的です。

【 Nariño/ナリーニョのコーヒー】 

某有名コーヒーチェーンがシングルオリジンとして販売していることで有名な「ナリーニョ」。コーヒーを普段からよく飲む多くの人が、どこかで目にしたことがある名前であるかと思います。

しかしサードウェーブの台頭とダイレクトトレードの概念から、ウィラやメデジンなど他の有名地域の影に隠れてしまいます。いくつかの例外を除けば、ナリーニョでコーヒー生産に営む農家の収入のほとんどは、依然として旧来のコーヒー購入モデルによってもたらされています。

ナリーニョはコロンビアコーヒーのサードウェーブの主役のひとつであり、素晴らしいコーヒー産地です。降雨量、気温、日射量、土壌の有機物、そして風の条件までが、コーヒーノキに最高のチェリーを作らせるために完璧に適合しているのです。

ナリーニョの中でも、コロン村が位置する標高は、このコーヒーの最もユニークな特徴でしょう。山の形から、夜間は谷からの暖かく湿った風が上空を吹き抜けるため、他の地域では壊れやすい低木が枯れてしまうような高地でもコーヒー栽培が可能になるのです。

一方、南からの冷たい貿易風は、この地域にも吹いてきます。この寒暖の差によって、気温は7～30℃の間で変動し、コーヒーの酸味のもととなる糖分を多く保持し、生産を促進させるのです。

この、コーヒー栽培にとってまるで夢のような条件が、このコーヒーの美しい酸味、滑らかな口当たり、際立ったアロマを生み出しているのです。

【This Side UpとArgote Family】 

This Side Up（以下一人称は「私たち」）のパートナーであり、アルゴテ一家の次男であるファン・パブロは、ナリーニョのユニークなコーヒーから得られるものはもっとあるはずだということを理解していました。

彼はコロンジェノバ村で育ち、幼少の頃からコーヒーに携わってきました。

彼は副収入を得るために、「ソル・デル・ベナド」というブランドでコーヒーを焙煎し地元の市場で販売していましたが、アルゴテ家が育てるコーヒーが海外のマーケットに通用する可能性を持っていることを理解していました（彼らを見つけることさえできればですが…）

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This Side UpとArgote Familyは、まさに”幸運な偶然”によって導かれます。

2014年にコロンビアを訪れた際、私たちは最後にナリーニョを立ち寄り、パブロとコーヒー生産者仲間のエルナンド・グティエレスに会うことになりました。

いくつかのコーヒーをカッピングし、ナリーニョのカップクオリティの素晴らしさに圧倒されました。その中でもパブロの持ち込んだコーヒーは他のコーヒーより少しリードしていたので、どこで栽培されているのかが気になりました。

車で6時間、ナリーニョ県とカウカ県の県境にある100年の歴史を持つコーヒー栽培の集落、コロンジェノバ村に到着。その後、私たちはアルゴテ一家と共に過ごし、家族全員がコーヒーの収穫、選別、精製をいかに大切に扱っているかを学びました。

私たちも家族として扱われ、パブロと彼の父エフラインに農園や村を案内してもらいました。この村のコーヒー生産は、FNCの標準的なトレーニングプログラムを除いて、開発プログラムがほとんど手つかずであったことを知りました。

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コロンジェノバの例は、小規模農家から直接コーヒーを購入することで地域社会にどれほど大きな影響を与えることができるかを示しています。

私たちは、この村のスペシャルティコーヒーをコンテナ5個分、直接販売することができれば村のすべての人に十分な食料、医療、教育を提供できる資金が得られると計算しました。

この目標を達成するために、今後どのような協力ができるかを話し合いました。その最初のステップは、精製加工基準をアップグレードし、2015年の収穫分のコーヒーをヨーロッパに輸出することでした。

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私たちがナリーニョを離れたとき、パートナーシップが生まれました。それ以来、私たちは少なくとも毎週パブロと連絡を取り合い、品質の向上、輸出ライセンス、その他いくつものことについて話し合っています。

2015年5月、私たちはアルゴテ家の手に完全な加工を可能にする籾摺り機の50％を融資し、秋にはエルナンドの協力を得て、このコーヒーを輸出するための手続きを行いました。そして現在このコーヒーはほぼ完売しており、私たちは新しい収穫の準備をしています。

パブロはスペシャルティコーヒーの栽培/カッピングコースを受講しており、今年のプレミアムは、現在使用しているパティオの代わりにレイズドベッドを作るための費用に充てるとともに、すべてのウォッシュドプロセスをアップグレードして、①ディフェクトを少なくして安定かつクリーンなカップを作れるようにし、②村のコーヒーをもっと効率的に処理できるようにする（最終的にはすべてのコーヒーに）ことを決めました。

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Facebookのチャットで、パブロはこう語っています。

「私の目標は、私自身が金持ちになることではなく、私たちの品質から得られる利益をできるだけ多くの生産者と共有することです。いつかジェノバのすべての生産者が輸出プロセスに参加し、独自の品質基準を持つようになることが私の夢です」

【Mauricio Bolaños】

マウリシオさんは2児の父でもあり、Bolaño familyでは初めてのArgote Familyのメンバーです。若い生産者として現在、約5,000種のコーヒーの樹木を育てている土地でコーヒーを栽培しています。

この素晴らしい生産者の輪が、今後も拡大し続けることを願っています!

[Flavor notes]

Roasted Walnut, Riped cherry, Vanilla, White honey

[Comment]

ローストしたくるみのような香ばしさ。カップの温度が下がるにつれ甘味のニュアンスが変化し、成熟したチェリーの果実味から白蜜のコッテリとした甘さへと表情が移っていきます。