COLOMBIA/Balceros Pink Bourbon
※粉の状態をご希望の際は、カート内一覧のページ「備考欄」にてご記入いただけると、コーヒー豆をご要望に合わせた挽き目で発送いたします。(コーヒーメーカー、ハンドドリップ、エアロプレス、モカポッド・エスプレッソなど)
[生産国] COLOMBIA
[地域] Nazreth, San Agustín, Huila
[農園/生産者] Balceros/Stiven Hoyos
[品種] Pink Bourbon
[標高] 1850-1950m
[精製] Washed
[焙煎度] Light Roast/浅煎り
[背景]
【About Stiven - 生産者/スティーヴンについて -】
Stiven Hoyos(スティーヴン・オヨス)とその6人の兄弟姉妹は、オヨス・アルバラード家のコーヒー栽培における新世代です。スティーヴンの父であるロドリゴ・オヨス氏は、何十年もの間、誇り高き農民兼コーヒー生産者として働いてきましたが、現在はその役割を子供たちに引き継ぐことを決めました。
彼が覚えている限り、父ロドリゴは子供たちに対して、自身が長年家族の伝統として続けてきたコーヒーへの情熱と愛を分かち合おうとしてきました。その伝統は今では4世代にわたっています。この間に多くのことが大きく変わりました。
ロドリゴ氏が約40年前、コーヒー農園で日雇い労働者として働いた最初の記憶では、わずか3ペソしか稼げなかったそうです。現在のコロンビア・ペソの価値に換算すれば、1セントにも満たない金額です。
それでも、当時はお金の問題ではありませんでした。むしろ、これらの経験が彼の心に火をつけ、家族全員で支え合う農場を築きたいという夢を抱かせたのです。
そしてその経験が、やがて彼らの生活の基盤となっていくのでした。
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スティーヴンは家族の中で最も若く、わずか22歳でありながら、モンカアバグループの最も若い生産者の一人でもあります。この集団に所属する生産者は35歳未満が多数を占めており、彼らはコロンビアの若者にとって一般的に思われている、農村生活(特にコーヒー栽培)がコロンビアの若者にとって“有望な選択肢ではない”というイメージの払拭に挑んでいます。
実際、多くの若者は繁栄を求め、都市部のボゴタやアメリカへ移住しています。しかし、スティーヴンにとっては、周囲の人々と同じように故郷を捨てて都市に移るという選択にはあまり魅力を感じませんでした。
しかしながら、彼は幼い頃から農場で働きながら高校を卒業しており、その後は都市部の大学への進学を希望していました。入学試験の日までは空き時間を利用して、父ロドリゴの主な助手として農場「Balceros(バルセロス)」で働くようになります。
その後の数ヶ月間、彼は辛抱強くコーヒー農園の管理や精製加工、乾燥について学びました。気づけば、大学入試の日が(彼にとっては突然)やってきたのです。
初めての都市での体験は刺激的でしたが、同時に圧倒される感覚もありました。試験期間中に数日間過ごした後、サン・アグスティンに戻りましたが、自分が都会に住み、生活をしているイメージをはっきり持つことができなかったそうです。
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意外なことに、スティーヴンは入試でうまくいかず、翌年再受験するように求められました。彼は悲しみと失望を感じましたが、日が経つにつれてこの状況を受け入れ、家族と農場で働くことの新たな機会について考え始めました。ロドリゴはスティベンを励ますために、農場の一部を彼自身で管理するように任せました。
そこで彼は初めに800本のレッドカトゥーラ種の木を植え、努力に努力を重ね、ようやく流通が可能になる生産レベルまで育て上げたのです。
この成果は彼にとって非常に満足感と喜びをもたらし、コーヒー栽培や家族とのチームワークへの感謝の念を深めました。都市へ移住する考えは変わり、今では完全にコーヒー栽培の伝統を継承する決意を固めています。
スティーヴンは若いながらも、“スペシャルティコーヒーこそが自分の仕事が評価される機会であり、世界中の人々から価値を認められるチャンスである”と感じています。
彼は「以前は農場を訪れる外国人を見ることはありませんでしたが、彼らの訪問は私たちの仕事に対する感謝と評価の表れであり、とても励みになります」と語っています。
(Message)
[Flavor notes]
Fig jam, Plum, Almond, Oreo
[Comment]
濃厚な飲み口と、ドライフルーツや無花果のジャムのような甘さ。ピンクブルボン種特有の温度差によって変化する甘味のバリエーションをお楽しみください。