GUATEMALA/Finca La Soledad Centroamericano H1
※粉の状態をご希望の際は、カート内一覧のページ「備考欄」にてご記入いただけると、コーヒー豆をご要望に合わせた挽き目で発送いたします。(コーヒーメーカー、ハンドドリップ、エアロプレス、モカポッド・エスプレッソなど)
[生産国]GUATEMALA
[地域]Acatenango
[農園/生産者]Finca La Soledad/The Perez Family
[品種]Centroamericano H1
[標高]1650m
[精製]Fully Washed
[焙煎度]Light Roast/浅煎り
[背景]
□ La Soledadとのストーリーについてはこちら
□ H1種についてより詳しくはこちら
【" Centroamericano H1"とは?】
Centroamericano(H1)は、葉さび病に抵抗性のある[T5296]とエチオピアの在来品種[Rume Sudan(スーダン・ルメ)]との交配から生まれた第一世代(F1)ハイブリッド品種です。
このCentroamericanoは葉さび病に強い耐性を備えており、高地で適切に管理された場合、非常に優れたカップクオリティとなる可能性を持っています。
また、1本のコーヒーの木に実るチェリーの収量が多いことや、気候適応性、葉さび病などへの病気耐性、霜、干ばつなどのストレスに対する回復力など、あらゆる面で優れていることが挙げられます。
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ここ数年で温暖化や気候変動が急速に進み、それによる葉さび病などのコーヒーの木の病気の蔓延、コーヒーチェリーの収量の減少など、多くのコーヒーの生産地域に甚大な影響を及ぼしています。
やがて品質にも影響が及んでいくと、限られた資本でコーヒーを生産する農家にとってはまさに死活問題なのです。
このハイブリッド品種の改良を進め、生産率を向上させていくことは、全てのコーヒー農家にとっての大きな希望となります。
これは生産国側だけの問題として構えるのではなく、業界全体で意識を向け、市場に流通させていくことが、今後のコーヒー生産を担う重要な鍵となるのです。
【SoledadとH1】
農園主のRaulが、ハイブリッド品種を栽培することを決断したのは2011年。当時中南米で発生したコーヒーの木の病気「葉さび病」で、多くの小規模農園は壊滅的な被害を受けました。
La Soledad農園も同様に、葉さび病による被害を受けてしまいます。
この事態への対策を打つため、耐病性があり、かつ品質が優れているコーヒーの品種を求め、見つけたのが第一世代のハイブリッド品種「Centroamericano(H1)」という品種でした。
H1は種子で繁殖しない雑種なので、クローンを作り増殖する必要があります。
H1種がコーヒーチェリーとして収穫できるまで植え付けから3年かかり、そこからまた改良をしてより良い品質を生み出していくためにはかなりの労力を必要とします。
今回のロット分では、収穫時に5~6回の選別を行い、最高の熟度を確保し、カップの中でより良いフレーバーが出るようにしています。
約36~45時間かけてドライファーメンテーションをした後、アフリカンベッドで平均14~17日間乾燥させます。その後、輸出されるまで、鮮度と湿度を保つためにグレインプロで寝かします。
コンプレックスで、フローラル、フルーティな酸は、ハイブリッドとは思えないクオリティかと思います。
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今後H1をどのように発展させていきたいですか?と伺うと、「農園内でこの品種の生産を20%まで増やしたいね」と彼は話してくれました。
(参考)
・La Soledad農園主Raul Perezからのメッセージ
・WORLD COFFEE RESEARCH/Centroamericano H1
[Flavor notes]
Honey nuts, Vanilla ice cream, Sweet riesling, Pear
[Comment]
グアテマラらしい上品で華やかなフレーバーとクリーミーな余韻、何重にも折り重なって感じるバリエーション豊かな甘み。ナッツや洋梨、白ワインなどを思わせる、幅広い味わいが楽しめます。