ROUTEMAP COFFEE ROASTERS
HONDURAS/Clementino Ramírez
HONDURAS/Clementino Ramírez
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[農園/生産者] LA FORTUNA/Clementino Ramírez
[生産国] HONDURAS
[地域] Selguapa, Comayagua
[品種] Field Blend
[標高] 1700m
[精製] Wahsed
[焙煎度]Light Roast/浅煎り
[背景]
【About Clementino - 生産者/クレメンティーノについて -】
クレメンティーノは2019年Semilla創設初期に出会うことのできた、最初期の生産者のひとりです。
彼とその兄弟たちは、モンテシージョス山脈の高地に位置する小さな集落セルグアパで、最初期(あるいは最初)の世代としてコーヒーの栽培を始めた生産者たちでした。
彼らの家族のコーヒー栽培の歴史は1980年代まで遡りますが、自分たちのコーヒーを差別化された市場へ届けようと歩み始めたのは、2019年に私たちがクレメンティーノ一家と出会った頃のことでした。
この外部のスペシャルティ市場との繋がりをもたらしたのが、クレメンティーノの義理の息子であるヘスス・ガレアスでした。当時ヘススは国内でも見過ごされがちな地域の中から高品質なコーヒーを生産できる可能性を持つテロワールを探す企業で働いていました。
彼の役割は、そうした遠隔地へ足を運び、IHCAFE(ホンジュラスコーヒー協会)のフィールド技術者としての経験を活かしながら農園管理、チェリー収穫、発酵、乾燥などに関する適切な生産技術を現地生産者へ伝えていくことでした。
ヘススが最初に取り組んだひとつが、自身の新しい家族をこのプロジェクトへ繋ぐことでした。彼の姉妹がセルグアパにある農園で夫、そしてクレメンティーノの息子であるミルトンの仕事を手伝っていたためです。
標高1700mに位置するこの地域では、主にブルボンやティピカといった在来品種が栽培されており、ヘススは「適切なプロセスを⾏えば、この⼟地のコーヒーは⼤きな可能性を持っている」と確信していました。そして、その考えは間違っていませんでした。
この地域における伝統的な販売形態は、現在もなお大多数において仲介業者を介した取引モデルです。
生産者たちはチェリーのまま、あるいは “pre-secado” と呼ばれる状態でコーヒーを販売しています。これは収穫・果肉除去を⾏った後、3〜4⽇間乾燥させた段階で仲介業者へ売却する方法です。
このシステムで取引されるコーヒー価格は極めて低く、この方法により生産者たちは慢性的な貧困状態に置かれ続けています。
さらに、ホンジュラスでは汚職が蔓延していることもあり、「後で支払う」という約束だけでコーヒーを引き渡したにもかかわらず、最終的に一切支払いを受け取れないというケースも珍しくありません。
2024年のような比較的良い年であっても、モンテシージョス山脈周辺コミュニティの⽣産者たちは、パーチメントコーヒーの農園出荷価格(Farmgate Price)が、およそ0.85USD/lb程度だったと報告しています。
しかも、その価格には買付地点までコーヒーを運ぶための輸送コストすら含まれていません。
この販売構造は、クレメンティーノとその家族に大きな負担を与えていました。
私たちがクレメンティーノと出会って間もなく、彼と息子は、長年にわたり極めて低価格でコーヒーを販売し続けたことで農園に抱えた負債を返済するため、彼はやむを得ずアメリカへ移住することになります。
悲しいことにヘススが以前働いていた会社を通じて販売できた年でさえ、差別化された価格で取引されたのは最も品質の高い一部のロットのみでした。
残りのコーヒーは従来通りの市場で、同じような低価格で販売せざるを得なかったのです。
北へ向かう旅路の中で、クレメンティーノは誘拐や恐喝といった過酷な経験にも直面しました。その後ようやくシアトルへ辿り着き、約5年間必死に働き続けました。
60代を迎えていた彼は、昼は肉体労働、夜は厨房で働きながら、稼いだお金をホンジュラスへ送り続けました。
そしてついに、彼は農園の借金を返済するだけでなく、新たな土地を購入できるまでになりました。
その土地では昨年から、家族たちによる新たなコーヒー栽培が始まっています。
私たちは2019年からクレメンティーノとヘススと共に取り組みを続けてきましたが、彼ら一族のコーヒー生産量すべてを買い支えることができたのは昨年が初めてでした。そして今年もまた、それを実現することができました。
クレメンティーノは2024年初頭にホンジュラスへ戻り、シーズンを通して家族とともに農園で働き続けました。その背景には、特に高地や遠隔の生産地域で深刻化している、ホンジュラス全体の労働力不⾜があります。
さらに彼は、Toriles、Buena Vista、Cantolalといった周辺コミュニティとの橋渡し役としても大きな役割を果たしました。この地域における彼の信頼と評判は非常に厚く、これまで見過ごされ、あるいは搾取されてきた周縁地域の小規模生産者たちを探し、繋がっていこうとする私たちにとって、クレメンティーノはまさに “アンバサダー” のような存在となってくれたのです。
彼の協力によって私たちの新しいプロジェクト“Sueños de Semilla”(="セミラの夢")は⼤きく広がりを⾒せました。
これまで一度も自分たちのコーヒーを輸出したことのなかった、およそ25の小規模生産者たちがこの取り組みに加わるようになったのです。
(Message)
[Flavor notes]
Plum, Lingonberry, Cherry pie, Cinnamon
[Comment]
フレッシュなプラムの、キュッと華やかなフルーティさから始まり、ベリー感の印象が後味に残り一貫して心地よい甘さが続きます。
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